• テキストサイズ

夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第10章 サクラ咲け【M×O】



それから俺は、がむしゃらに勉強した。

周りもその変貌ぶりに驚いていた。

何より、やる気のなかった長男が、
いよいよ本気で医学部進学を決めたと、
家族は大喜びした。


3年になると大野先生の授業を
受けるようになり、先生との距離も縮まった。

今日も授業後の教室で、
先生を捉まえて質問した。

「ゲノムDNAの再編成による
免疫グロブリンについてだけど…」

「あ~、それはね…」

教科書を覗き込む先生の首筋が、
あんまり色っぽくて、
俺はそっと唇を寄せた。

「あっ…潤、ダメだよ…合格したら…だろ〜?」

「お願い…先生、キスだけだから…」

「……しょうがないな…」


先生は、少し笑って俺の顎に指を掛け、
そっと唇を落とした。

「…んっ…んん…ぁ…んっ」

「智…好き…」

俺は堪らず、彼の首を引き寄せ、
舌を捻じ込んだ。

深夜の教室..
誰か来るかもしれないそのスリルが、
逆に俺を痺れさせるんだ。


「ふっ…潤…悪い子…」

俺から離れて笑うその顔に、

「ねえ、智…シたいよ…」
我慢するのも限界になってた俺は、
先生に強請った。


「…じゃ、1回だけだからね…」



その晩、俺はついに
夢にまで見た彼と結ばれた。


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp