第107章 初恋。
★★
-過去-
木にもたれ目を閉じれば、寒いことなんて関係なく睡魔は訪れた
ウトウトしながら私は夢の中で聞き覚えのある足音を聞いた
凄く懐かしくて、心地いい
彼の足音・・・・
本当、私何してんだろ
会えもしない人の事をいつまでも追いかけて・・・
帰ろう
私は大きく伸びをして目を覚ました
「ふぁああ〜〜〜」
あれ??誰かすぐ側にいる・・・・
さっきのあくび聞かれちゃったかな??
一歩づつ近づく足音
この足音・・・・
さっき夢で聞いた
懐かしくて、心地いい・・・・彼の足音・・・・
だって・・・・どうして・・・・
私の鼓動は今までにないほど早くなる
会いたいと思ってた
ずっと・・・・
ずっとずっとずっと、
私には彼しかいない・・・・
私は迷わず彼の名前を呼んだ
「「征くん/」」
「っ!?」
「っ!?」
私は彼の名を呼んだ
彼も、私の名を呼んでくれた
私は飛び出しそうな心臓を抑えながら立ち上がり、振り返った