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いつも眠いのはキミのせい。

第107章 初恋。


★★

―過去-

ペダルを漕いで着いた先



「学校・・・?」



ウチの学校とはくらべものにならないくらい大きくて立派な学校だ

体育館の裏にある空き地に自転車を停めて、体育館の方へ進む



―キュッ キュ   ダムッ ダムッ―



体育館の中では生徒たちがバスケをしている

いるはずがないと思いながら、私は必死で彼を探す

やっぱりいない・・・

期待したつもりは無かったのに、ガックリと肩が落ちる

私は空き地にある大きな木にもたれて腰をおろした

必死に自転車をこいできたから気づかなかったけど、手はもう冷え切ってジンジンとしていた



「はぁー。はぁー。」



息をかけて温める

痛さと痒さに耐えながら、息をはき続けた



もし・・・もしも会えたとして・・・・

私は何て声をかけるのかな



あの頃も今も、征くんへの想いは何も変わらない

もし、又会えることがあったなら

私はまた恋をする



だけど、征くんは違う

彼は私に恋心なんて、きっと抱かない

そんな事を考えながら、私はそっと目を閉じた
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