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いつも眠いのはキミのせい。

第17章 赤い傘。


★緑間真太郎★


今日は雨で外周もなく練習が早く終わった。

いつもの帰り道。いつも歩く公園の前。

雨の日にここを通ると昔の事を思い出す。


昔、雨の日にここで泣いていた女がいた。



----4年前-------


ん?こんな雨の中ベンチに座って何をしているんだ?


俺は公園の前で一度足を止めた。


まぁ・・・俺には関係のないことだ。そう思い歩き出したが・・・・


どうもさっきのベンチに座ってるやつの事が気になった。


もしかしたら泣いていたのではないかと・・・


気づけば走り出していた。


目の前に来て、俺は何と声をかければいいのかわからなかった。


とっさに出た言葉は・・・



「お前・・・星座は?」




何を聞いているのだよ俺は!



「えっ?!」



「何座だと聞いてるのだよ!!」



一度聞いてしまったものは仕方がない。



「・・・や、山羊座。」



山羊座か・・・・。取り合えず傘を渡してやらないと風邪をひいてしまう恐れがあると思った。



「フンっ!今日の山羊座のラッキーアイテムは赤い傘なのだよ。」



こんな言い訳しか思い浮かばなかったが、うまく誤魔化せたはずだ!!


俺は傘を無理やり押し付けて、その場を離れた。



俺は一体何をやっているのだよ・・・・。

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そんな事もあったな・・・・そう思い公園のベンチに目をやる。


・・・・・!?あれは・・・・・・
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