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いつも眠いのはキミのせい。

第17章 赤い傘。


公園のベンチには雨なのに濡れることも気にせず座っている女がいた。


赤いボロボロの傘をさして。


俺は立ち尽くした。


あの赤い傘には見覚えがあった。


気づけば俺は、又彼女に向かって歩き出していた。



「傘!!」



急に声をかけられて驚いた。



緑間「!?」



「傘!!昔、くれた方ですよね?」



もう何年も前のことなのに、おぼえているのかとも驚いたが、何より、その傘を今も使っていることに驚いた。



緑間「お前・・・・その傘、まだ使っているのか?」



「・・・大事な傘なので・・・・」



顔がわかるところまで歩いてきて、俺は又驚いた。



緑間「お前は!?黒子の所のマネージャー・・・」



「え?!テツ君のお友達ですか・・・?」



それでこの前の練習試合の時にどこかで見たことがあると思ったのか。


4年もたっていたから全然わからなかったのだよ。

彼女は、4年の間に、髪も伸び、大人びた顔になっていた。



緑間「この間、誠凛と海常の練習試合を見に行ったのだよ。」



「・・・・そうなんですか・・・・あなたもバスケされてるんですか?」



彼女は少し悲しいような困った顔をしていた。



緑間「俺は秀徳高校でバスケをしている。黒子と黄瀬とは中学で一緒にバスケをやっていたのだよ。」



「テツくんと涼太のお友達だったんですね。・・・・・私、相田です。・・・・あなたに、傘のお礼をズットしたかったんです。」



相田・・・・



緑間「俺は緑間真太郎だ。・・・お前、ここで何しているのだよ?」



「え?・・・・・・チョット・・・・雨に当たりに・・・・」



緑間「風邪をひくのだよ。早く帰れ」



学習能力がない奴だ・・・・・








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