第105章 傍に。
★★
涼太はちゃんと勝てたかな・・・・
私は会場の外に出てしゃがみ込んだ
さっきの赤司君との出来事を思い出し吐きそうになる
「・・・う゛っ・・・・」
彼は本気で私の事を・・・・殺す気だったんだ
私は、”赤司君”の事がずっと苦手だった
大好きな人のはずなのに、いつも彼に恐怖心を抱いていた
大好きな人のはずだったのに・・・・私は彼から逃げ出した
助けたいと強く願って
戻って来てほしいと強く想って
私が救うんだと強く誓ったのに・・・
私は全然弱い人間だった
「会いたいよ・・・・・」
私は首元を押さえながら、小さく縮こまった