第104章 負けないで。
「はぁ・・・はぁ・・・」
試合はもう第4Qに入っていて、点差は17点と開き、海常が負けていた
「そんな・・・」
涼太は灰崎祥吾の隣で倒れこんでいた
もしかして足が限界なんじゃ・・・
灰崎「そーいや前もそーやってはいつくばってたなぁリョータ。そーだそーだしかも女も取っちまったんだっけ?みじめだなぁつくづく!まーヤったらすぐ捨てちまったけどな!はははははは」
最低な人・・・・
涼太は惨めなんかじゃない
バスケしてる時の涼太は最高にカッコイイ
頑張れ・・・頑張れ・・・・
黒子「信じてますから・・・!黄瀬君!!」
「テツ君・・・」
そうだ
ちゃんと声出して応援しないと伝わらない
「・・・・れ・・・頑張れ・・・涼太・・・・頑張れぇーーーー!!涼太ぁああ!!」
黄瀬「・・・・」
笠松「アイツ・・・」
負けないで・・・涼太。
黄瀬「・・・勝つ前に言っとくけど祥吾君さぁ・・・勘違いしてるよ。あの子のこととか、勝手につきまとって彼女名乗られてうんざりしてたんスよ正直・・・俺が本気で惚れた女はただ一人だけなんでっ!!見た目だけで群がってくるバカ女のうち一人とったくらいで調子乗ってんじゃねーよ」
「・・・・・・」
涼太まで・・・どうしてそこまで私の事を・・・・
涼太はいつも真っ直ぐに気持ちを伝えてくれた
素直で・・・いつも元気をくれる・・・
私の頭の中はますます混乱した
涼太をみて、この試合はきっと大丈夫だと思った
混乱する頭と、たくさんの観客席からの声で、私は一気に気分が悪くなり、見に来たばっかりだったのに、またすぐ会場の外に出た