第104章 負けないで。
★★
「真太郎・・・私、助けたいの。征君のこと・・・だから約束ちゃんと守らないと・・・征君を助けられない」
緑間「お前・・・記憶を思い出したのか?」
「うん・・・」
真太郎は又私を抱きしめたさっきよりも強く
緑間「お前は今まで通り笑っているのだよ。いつものようにいればいい」
「けどそれじゃあ・・・」
緑間「赤司の事は、俺に・・・・任せるのだよ」
「真太郎・・・・」
私は真太郎の顔を見上げた
彼は凄く真剣な顔をしていた
真太郎なら・・・真太郎だからこそ・・・
救えるのかもしれない
「わかった・・・真太郎。お願い」
真太郎の背中の服をギュッと掴んだ
緑間「・・・・」
私を抱きしめていた手を少し緩め、首元に触れて赤くなった痕を優しく撫でてくれた
それから頬に触れて私の目を見つめる
「真太郎・・・・?」