第102章 ラスト1分。
★★
大我は跳んだ
今までにないほどの高さで
私たち皆の想いを背負って
紫原「おおお」
火神「メテオジャム!!!」
―ゴオッ―
高い位置から叩きつけるようなダンクシュート
これで・・・・
「逆転・・・!?うわぁぁついに・・・」
「誠凛逆転ーーーー!!」
会場は盛り上がる
木吉「・・・・まだだ!!」
残り4秒残ってる・・・・
けど、大我はもう限界で動けない・・・・
だけど敦もももう・・・・・
―ガクッ―
「もう跳べない・・・・」
敦はゴールを目の前にして、跳ぶことができない
連続の跳躍をあの大きい身体でしてきたせいで、膝がその負荷に耐えられなくなってしまったんだ
でもそれは・・・
敦がそれだけ必死だった証拠
敦がバスケを・・・嫌いじゃない証拠だよ
「敦・・・楽しいって思ったかな?」
後で・・・聞いたら教えてくれるかな
もう試合が終わる
最後にテツ君が・・・敦に追いついた
黒子「決して意図としていたわけではありません。それでもこれは、木吉先輩達の執念の結果です。だからこれで終わりだ!!」
―バゴッ―
テツ君は、敦がかまえたままで持っていたボールを弾いた
ビー--------
「試合終了ーーー!!!」
陽泉72対誠凛73
皆喜んでる
笑ってる
嬉しい
皆のこの笑顔が大好きで
私も自然と笑顔になる
けど、敦は今・・・・どんな顔をしてるの?