第99章 恐れていた力。
★★
敦・・・・
酷い・・・・酷いよ・・・・
鉄平さんの事を見下すあの目
鉄平さんの悔しそうなあの目
「テツ君・・・・お願い。絶対に・・・絶対に敦を・・・」
黒子「さん。大丈夫です。今僕も同じ気持ちです」
そう言ってテツ君は立ち上がりコートへ向かった
変わるように鉄平さんが戻ってくる
黒子「木吉先輩」
木吉「黒子、すまんな・・・・あとは・・・頼む。勝ってくれ」
鉄平さんはテツ君の肩を悔しそうに握りしめていた
そしてこちらに戻ってきた
「鉄平さん、私の肩に捕まってください」
木吉「ああ、すまない・・・」
私は鉄平さんを支えながらベンチに戻った
「鉄平さん・・・口から血が・・・・水、飲んで下さい」
悔しそうな顔・・・
辛そうな顔・・・
「鉄平さん、まだ試合に負けたわけじゃありません!テツ君が必ず何とかしてくれます」
木吉「・・・そうだな」
「信じて待ちましょう!」
木吉「ああ・・・」
テツ君・・・・お願い!!