第97章 優しさの指輪。
大我は気持ちを切り替え、氷室さんに挑んでいった
二人の1on1
大我の構えが今までと変わった
これは・・・・大輝と同じ自然体の構え・・・
氷室さんは変わらずの鮮やかなプレイで何度もフェイクを混ぜる
抜かれる!?
そう思った瞬間―――――――。
大我は氷室さんの打とうとしたシュートを弾いた
火神「こっからが本当の勝負だ!!氷室ォ!!」
”氷室”と呼んだ大我の声はもう・・・迷いはなかった
これが大我が迷って悩んで出した結論
今まで兄弟だったけど・・・今日で兄弟は終わった
私は大我に捨ててくるように頼まれたリングを握りしめながら
二人の行く末を見届けた