第95章 賭けの始まり。
★青峰大輝★
さつきとテツからが元気ねぇって聞いてたけど・・・
結構普通じゃねーか
黒子「僕たちの前では笑いません」
青峰「はぁ!?何だよ急に・・・」
黒子「今、さんの事考えてましたよね?」
青峰「ばっ!んなわけねーだろ!」
黒子「青峰君、嘘をつく時の癖は変わってないですね」
青峰「・・・・るせぇ」
ったく・・・テツには参るぜ
青峰「10本中7本か・・・これならまー実戦でも何とか使えんだろ」
桃井「スゴーーーイテツ君♡」ギュッ
黒子「いたいです桃井さん」
青峰「邪魔すんなら帰れ」
あいつは・・・・
はまだ少し離れたベンチに座ったままだった
さっきの話聞こえちまったかな
あいつは今、空見ながら何を考えてんだ
やっぱ赤司の事か
そんな事考えながらも俺の足は進んじまってる
「大輝」
青峰「っ!?何だよ!?」
「私、明日の試合で賭けをしたの」
青峰「賭け?」
「氷室さんて人が居てね、凄く素敵で良い人なんだけど・・・明日、試合に負けたら私、彼と付き合うの」
青峰「はぁ!?んだよその賭けは」
急に冗談でも言ってんのか?
「試合の勝ち負けで恋人になるかならないか簡単に決められるんだよ私って」
青峰「お前・・・赤司が好きなんじゃねーのかよ」
「赤司君の事は・・・覚えてなくて・・・どっちにしろ、私は何も選べない。選ぶ権利もない。ただの優柔不断でだらしない女なんだよ・・・・」
青峰「お前・・・・・」
は空を見ながら目に溜まった涙を流さないように、必死にこらえていた
こいつは俺に、自分みたいな女はやめておけって言いたかったんだろーけど
俺にはお前が”助けてくれ”って言ってるようにしか聞こえなかった