第94章 もう一度。
★★
「・・・・以前にも一度怒らせた事があって・・」
氷室「以前?」
「氷室さんと敦にお菓子を送った時のことなんですけど・・・」
敦はその時の電話で私に言った
―さぁ、室チンにも俺にもいい顔してさぁ、どうしたいわけ?マジ意味わかんねーんだけど―
今回怒ってる理由も、結局そういうことなんだよね・・・?
相手が氷室さんか赤司君かって違いで
敦は・・・・・私の事を嫌いになっちゃったのかな・・・
「私が悪いんです・・・。私が、皆に良い顔してるから、みんなに嫌われたくないって思ってるから、だから敦は、そんな私が嫌いなんだと思います」
自分で言ってて本当悲しくなる
氷室「敦なんてやめておきなよ」
「え?」
氷室「・・・俺は君をそんな顔にさせたりしない。敦のことなんて忘れて、俺にしないか?」
氷室さんは何を言ってるの?
「わ、私、敦をやめるやめないとかそんなんじゃなくって・・・」
氷室「そうだね、俺の言い方が悪かった。」
「はい・・・」
氷室「俺の彼女になってくれないか?」
それは突然の告白で
私の頭は混乱して、うまく言葉が出てこなかった
「な、なななにを・・・とっ突然・・・・」
私が・・・・氷室さんの彼女!?