第92章 師匠。
★黒子テツヤ★
試合観戦が終わり、帰ってミーティングをすることになった
火神君はアレックスさんがどこかに連れて行ってしまいました
きっと、陽泉との試合に向けて練習に付き合ってくれるんだと思います
僕も・・・・
今、自分が何をすべきなのか
紫原君たちと試合になったとき、何をしなければならないのか
ハッキリしている
その為には、僕は彼に会わなければならない
黒子「さん」
「ん?」
黒子「今から青峰君に会いに行ってきます」
「大輝に?」
黒子「はい。桃井さんも居ると思うんですけど・・・さんも一緒に行きませんか?」
「さっちゃん会いたいなー!けど・・・今日はやめておくね。さっちゃんと大輝にも・・・ヨロシク言っておいて」
黒子「そうですか・・・わかりました」
そして僕は皆の輪から抜け青峰君の元へ向かった
別れ際
さんの声が微かに聞こえた
「・・・・・助・・・て」
振り返った時には、さんはいつもと変わらず皆と会話をしながら歩いていた
聞き間違えだったんでしょうか・・・・
だけど、彼女は試合観戦中に涙を流した
それに今日はまだ、一度も笑顔を見せていない
さんに声をかけるべきか悩んだ
だけど、僕は自分の今やるべき事を果たすために、青峰君の元へ向かった