第92章 師匠。
今日見に来た試合の一つは秀徳
アレックスは真太郎を見て凄く驚いてた
真太郎・・・・
真太郎が負けるはずないのは十分わかってる
だけど、やっぱり頑張ってって応援しちゃうよ
応援してるよ
真太郎
WCが終わったら話しようねって約束したの覚えてるかな?
私と話す気分になれないまま
WCが終わっても話してくれないかもしれない
もしかしたら真太郎はもう、私に笑いかけてくれないのかもしれない
私はもう、真太郎に笑いかけることができない・・・・
真太郎が言ってくれたスキの意味を聞けないまま
私たちの関係は終わってしまうのかもしれない
そんな事を考えながら秀徳の試合を観戦していた
試合の途中だった
真太郎の言葉が聞こえた
緑間「・・・俺は負けないのだよ」
「!!」
私に伝えようとしたのか、試合中にただ言葉にしてしまったのかはわからない
だけど・・・
真太郎はまだ、私との約束を覚えてくれてるんだってわかった
私は真太郎にもう・・・笑いかける事ができないんだろうか?
私は又・・・真太郎と笑顔で話がしたいよ
黒子「!さん、大丈夫ですか?」
「え?」
黒子「涙が・・・」
気づけば目から零れ落ちた涙が頬をつたっていた
「ごめんね、何でもないの。真太郎の試合見てたら何か泣けてきちゃって」
今はこんな言い訳しか思いつかなかった