第14章 約束。
★★
帰るとき、涼太君はお見送りに来なかった。
「あ、あの!!」
私は勇気を振り絞って、笠松さんに話しかけた。
笠松「っ?!な、なんだ!?」
「涼太君に・・・・ごめんなさいって伝えていただけませんか?」
笠松「・・・・お、おぅ。伝えとく。」
笠松さんの言葉にほっと胸をなでおろし、深々と頭をさげた。
「お願いします。・・・後・・・皆さんにもご迷惑をおかけしてスイマセンでした・・・」
笠松「べっ、別に俺らは迷惑かかってねーから!」
笠松さんの顔がみるみる赤くなっていく。
この人も、話すの苦手なのかな?
涼太君にはあんなに怒ってたのにな。
すると、笠松さんの隣にいた森山由孝さんが私に声をかけてきた
森山「お嬢さん、今日こうして出会えたのも何かの運命だ」笠松「うるせぇー!こんな時に女ナンパしてんじゃねー!!」
・・・森山さんて少し変わった人なのかな?軽く頭を下げて、私たちは海常を後にした。
「ありがとうございました!!!」
みんなの声が響いてた。