第13章 涙。
★★
えっ?
急に視界が見えなくなった。
誰かが私の目と耳を覆い隠すように、守るように、抱き寄せてくれた。
そのおかげで、私は正気に戻ることができた。
目が覆われて見えないけど・・・・安心できた。
黒子「黄瀬君。さんをいじめるのはやめて下さい。」
テツ君の声・・・・?
黄瀬「えっ!いや俺は何も・・・・・」
涼太君が困った声をした。
涼太君のせいじゃないの・・・・・伝えたいのに言葉が出てこない。
火神「まぁいいじゃねーか!帰ろうぜ!!」
大我・・・・・・。
日向「、大丈夫か??」
順くん・・・・・。
私の頭にポンと手を置いてくれた。
私は覆い隠してくれた腕を下ろし、上を見上げた。
「・・・・大我・・・・・。」
大我も順くんもテツ君も、私に笑顔を見せていた。
涼太君だけが困った顔をしてた。
「皆ごめんなさい。・・・・もう大丈夫。」
リコ「-----!!!!!]
リコちゃんはどこからともなく走ってきて大我を押しのけたと思ったら、私を強く抱きしめた。
「リコちゃん・・・・・。」
そのあと、皆も駆け寄ってきてくれた。
日向「それじゃ、ま!帰るとすっか!!」
リコ「、はいこれ。イヤホンしときなさい?」
「・・・・うん。」
皆、私を守ってくれた。
優しくてあったかい。・・・・けど、又迷惑をかけてしまった。
このままじゃ・・・・バスケ部にはいられないと、そう思った。