第83章 流れ星。
★伊月俊★
夕飯を終えて、俺は日向を呼び出した
日向「よぉ」
伊月「日向、悪いな急に呼び出して」
日向「いやぁ、俺もお前に聞きたいことあったし」
伊月「聞きたいこと?」
日向「多分、お前の言いたい事と一緒だろ」
日向は察しがいいな
気づいてたのか・・・・
日向「前に、と一緒に学校戻ってきてただろ。あん時に思ったんだよ。あー、伊月の奴に気持ち伝えたんだろーなぁってさ」
日向は決して怒らなかった
むしろ、やっと伝えたのかくらいの態度で驚いたくらいだ
伊月「日向、お前に背中押してもらえなかったら絶対に伝えられなかったよ。俺!ちゃんに好きだって伝えた。その事をちゃんとお前に言っておきたかった」
日向「おう!で、返事はなんて?」
伊月「いや、返事は聞いてないんだ」
日向「はぁ!?聞いてねぇってお前・・・」
伊月「聞くの、少しこわかったんだ。振られるのわかってて返事なんて聞けないだろ?」
日向「お前、そんなのわかんねー・・・」
伊月「わかるよ!わかるんだよ日向・・・・ちゃんは俺のことを恋愛対象には見てないんだよ」
日向「伊月・・・・」
ちゃんの事、ずっと好きだったからわかるんだよ
伊月「日向、お前に堂々と向き合えって言われてなかったら、今も苦しいまんまだったと思う。だから・・・」
日向「ありがとうとか言うなよ!」
伊月「へ?」
日向「俺だってあいつの事好きなんだぞ!お前と俺はライバルなんだよっ!そんな俺にありがとうとか言うな」
伊月「そう・・・・だな。じゃあこの話はこれで終わりだ。先に戻るよ!」
日向「おう!」
日向は今、どんな気持ちなんだろう
俺たちはライバルか・・・・・
日向
ありがとう