第13章 涙。
★★
あの後、リコちゃんにはこっぴどく怒られ、順くんが止めに入ってくれた。
・・・・はぁ。私マネージャーなのに、本当に迷惑かけてばっかりだな。
それにしても・・・さっきもらった飴の事が頭から離れない。
リコ「!スコア―お願いね!」
「うん。・・・・ねぇリコちゃん、涼太君もレギュラーとかなの?・・・・かな?」
リコ「え?黄瀬涼太の事?今日は初めから出ないみたいだけど・・・彼はキセキの世代の一人で、海常バスケ部のエースよ!」
涼太君てエースなんだ!!でも又だ・・・・キセキの世代。
こないだリコちゃんに聞き忘れちゃってたもんな。
「前から気になってたんだけど、キセキの世代って何の事なの?」
リコ「キセキの世代知らないの?!」
「前に大我がキセキの世代倒すって言ってたよね?凄い人たちのことなの?」
リコ「帝光中は知ってるわよね?帝光中はバスケの超強豪校でね、部員数は100人を超えるの。その中でも、10年に1人と言われてる天才が5人同時にいた世代があって、それがキセキの世代って言われてるの。その中の1人が黄瀬涼太よ。」
「へぇ・・・・」
そんな凄い人に、私は2度も救われた・・・んだよね?
あの時の飴は・・・涼太君が置いてってくれたんだよね?
今日感じた涼太くんの甘い香りはあの時にも感じた香りだったんだと今更気づいた。
「それではこれより誠凛高校対海常高校の練習試合を始めます」
始まる!とりあえず今は目の前の事に集中しよう!!