第56章 不安の始まり。
★★
順くんに抱き付いた私を
優しく抱きしめ返してくれた
私が落ち着くまで背中をずっとさすっててくれた
順くんに背中をさすられて
少しづつ気持ちが落ち着いた
「ごめんね。変なとこ見せちゃって・・・」
顔をうずめたまま謝ると、順くんは背中をさするのをやめて
今度は頭を撫でてくれた
日向「今更だよ!だあほ!!」
「ん。前はいつもリコちゃんと慰めてくれてたよね」
日向「お前が泣いてたらいつだって慰めてやる。いつだって背中さすってやる。だから我慢すんな、泣きたいだけ泣いとけ」
前はよく、二人が探しにきて慰めてくれた
私はいつから孤独を感じるようになって
いつから孤独すらも感じなくなったんだっけ
私・・・・いつから人の声を聞こうとしなくなって
いつから人を拒むようになったんだっけ
いつから女の人が怖いと思うようになったんだろう
いつから・・・・・・・・?