第54章 花火大会。
花火に夢中になってると、誰かが左肩をつついた
ツンツン
振り向くと、いつの間にか私の横にはカズ君が座ってた
カズ君は顔を私の耳に近づけて
高尾「花火スゲェな^^」
そう言っていつもの笑顔を向けてくれる
「凄く感動するね!!」
カズ君はさっきよりも私との距離を縮めて言った
高尾「合宿の時、俺だけが特別になんねーのって言ったの覚えてる?」
「うん・・・・覚えてる」
あの後、一人で考えてた
カズ君が言う俺だけが特別に・・・
その意味を
だけど、どんなに考えても答えは一つしか出てこなかった
涼太が言ってくれた特別と同じ意味の特別なんだろうなって
けどそれって・・・
高尾「あれ、今もかわんねーから!俺・・・ちゃんの事マジで好きだから!友達じゃなくて、彼女にしたいの好きなっ!!^^」
「っ!?」
カズ君はいつもと変わらない余裕のある笑顔でそう言った
「彼女にしたいの好き・・・・」
自分で言葉にしてみたら、みるみる顔に熱がこもった
私は熱く火照った頬を両手で覆い隠した
高尾「返事っ!今すぐにじゃなくていーから!考えてくんねぇ?俺の事もさっ^^」
ドドォオーン
花火が打ちあがる中、私はカズ君にコクコクと頷く事しかできなかった