第47章 準々決勝。
そして第三Qが始まった
始まってすぐだった
涼太は大輝と同じプレイをやって見せた
黄瀬「まだイメージとズレてるもっと・・・もっと速く・・・」
本当に小さな声で、周りにも聞こえるか聞こえないかくらいの声で
涼太は自分に言い聞かせてる
涼太のイメージする大輝
まだ及ばないとしても・・・・
このままの調子ならもうすぐ完成する
けど・・・・
大輝が大人しく待ってるはずはない
ゴンッ!! ガガッ ・・・・・ダムッダムっ
「なっ!!」
突然大輝がボールをゴールに投げつけた
そしてそのボールはネットを潜り抜けた
あんな雑な投げ方で、シュートが決まるなんて・・・・
火神「14点差・・・」
海常46 対 桐皇60
青峰「タラタラしてんじゃねーぞ黄瀬。テメェの準備が整うまで大人しく待ってやるほど、俺の気は長くねーぞ」
確かに大輝がそんなお人好しとは思えないもんね
この試合・・・
涼太が大輝を超えられない限り、海常が勝つのは難しい
だけど・・・・
桐皇の個人プレイばっかりのチームよりも・・・・
皆がエースを・・・涼太の事を信じて待ってる
海常のチームの方が・・・・
黄瀬「・・・・見てて」
「っ!」
涼太・・・・・まさか・・・・
黄瀬「じゃあその俺が相手ならどうなるんスかね?」
完成したんだ
大輝はいつも、俺に勝てるのは俺だけだって言ってた
完全に模倣できた涼太なら・・・・・大輝を止められるのかもしれない
そして完成した涼太は、大輝を抜いた
「決めろ黄瀬ぇ!!」
チームの声
青峰「調子に乗ってんじゃねーぞ黄瀬ェ!!!」
大輝が止めにいく
桃井「ダメ――――――ッ」
ピー-------ッ!!
「大輝・・・・」
彼はこの時必死だったんだと思う
大輝は4つ目のファウル
流れは一気に海常になると思った
青峰「4ファウルぐれぇで腰が引けると思われてたなんてなめられたもんだぜ」
大輝は・・・・きっとマダ強い
海常62 対 桐皇70
第三Qが終了し、勝負は最終Qに持ち込まれる