第9章 苺ミルク。
★黄瀬涼太★
黄瀬「じゃあ、黒子っち。又練習試合で!!」
体育館を出て帰ろうとした俺の足元に何かが転がってきた。
黄瀬「・・・バスケットボール?」
転がって来た方に目をやると、一人の女の子が座っていた。
ボールを持ってその子の元に近づいたんスけど・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
寝てるんスね。
しゃがんで彼女の顔を覗き込む。
真っ白な肌に頬は少しピンクになっててまつ毛も長いんスね。ふんわりした長い髪が風に揺れてる。
前髪に寝癖がついてるっス♪
そんな事考えてたら、彼女の目から涙が零れ落ちた。
っ?!泣いてる?
黄瀬「泣かないで・・・」
俺は寝ている彼女に、一言つぶやいて流れた涙をぬぐった。
無意識のうちに頭を撫でてしまってた。
俺何やってるんだか・・・・・・。
君もバスケが好きなんスね。心の中で呟いて立ち上がる。
さてと、早く帰らないと先輩たちに怒られちゃうっスよ。
今度は起きてる時に会いたいッスね・・・・・・・。