第1章 真逆の足音。
?「っっっ!!!」
ビクッ!として声の方に恐る恐る振り返る。
「リコちゃん・・・・・」
リコちゃんが顔を引きつらせながら笑顔を向けてる
(めっちゃ怒ってる!?)
「あ、えーと、あの、あのねリコちゃん....」
リコちゃんは怒ると本気で恐い。
リコ「あらーえらくゆっくりな登校なのねー^^」
「へっ?!あ、うん・・・。リコちゃんごめん・・・。」
リコ「はぁ~。まぁいいわ。どうせ色んな部活に勧誘されてたんでしょ。ちゃんと断ったの?」
「あ、うん。全部無視してきたから・・・」
まぁ勧誘されてたのは事実だし、朝からぼーぅっとしてたとか帰ろうとしてた事は黙っておこう。
?「監督ッ!!!このメッチャ可愛い子誰っ?!」
リコ「あ~、この子は私の妹のよ!私に似て可愛いでしょ^^」
?「あ!俺バスケ部2年の小金井慎二!!宜しくちゃん^^」
リコ(スルーかよ!)
「リコちゃんの妹のです。」
ペコッ
(この人猫口で可愛い)
コガ(監督とは真逆で癒しだ~///)
コガ「ん?1枚入部届け集め忘れてるっスよ」
リコ「え?いけないえ~と・・・
黒子・・・テツヤ・・・」
リコ(あれ~?ずっと机番してたのに・・・全くおぼえてない)
(そういや、足音止まったのもこの辺からだったな。黒子テツヤ君・・・だったのかな??ついつい追いかけちゃったけど、静かで落ち着いてるのにしっかりした足音だったな〜♪それに比べて変な眉毛の人は、ガサツでデカイ足音だったな。でも、真っ直ぐで意外に純粋なのかもしれない。それにしても、真逆な足音だったな。)
リコちゃんが後ろで騒いでる間、私はそんなことを考えていた。