第43章 七夕。
「お腹空いたね〜何食べる?」
緑間「・・・・・」
真太郎は、物珍しそうに屋台を眺めていた
「あんまりお祭りとか来ないの?」
緑間「興味が無かったのだよ」
「そっか・・・じゃあ今日はお祭りじゃ無い方が良かったかな・・・」
真太郎と一緒にお祭りに行くのを楽しみにしてた私は、興味が無かったと言われて少しションボリした
緑間「イヤ、興味が無かったが・・・お前とこうして来るのも・・・悪くないのだよ」クイッ
真太郎は眼鏡を上げる
今日はあまり目を合わせてくれない
「そっか・・・実は私も、小さい頃にリコちゃんと1回来たことがあるだけなんだ。だから・・・今日は凄く凄く楽しみだったの!」
緑間「・・・・それなら・・・」
真太郎は辺りをキョロキョロしだしたかと思うと、屋台の方を指差して
緑間「タコ焼きから食うのだよ!」
「タコ焼き・・・食べよう!」
緑間「俺が味をみてやるのだよ!」
「私もみてやるのだ!!」
私たちはまず、たこ焼きから買って食べた
緑間「熱いから気を付けるのだよ!」
「うん!フーフー!いただきます!」
緑間「美味いか?」
「あっっっフイ!!れも、おいひい!!」ハフハフッ
緑間「何を言っているのか解らないのだよ!!」
「真太郎も食べなよ!!フーフー!!はいっ!!」
緑間「なっ!?自分で食べれるっ!!」
真太郎は、急に怒り出した
「えっ!?あ、ごめん・・・」
真太郎に差し出したたこ焼きを下ろそうとしたときだった
パクっ
「っ!?」
緑間「うむ。なかなか美味いのだよ」
真太郎は顔を真っ赤にさせながら、私の差し出したたこ焼きを食べてくれた
「じゃぁ次は・・・・チョコバナナ!」
緑間「何っ!?俺はそんな邪道な食べ物は食べないのだよ!!」
「じゃあ私の一口あげるから食べてみなよ!美味しいよ?」
こうして私たちは屋台を楽しんだ