第40章 諦めない。
第四Qが始まった
「ここまでかよ・・・」
誰かが観客席から呟いた声が聞こえてきた
・・・・・マダ終わってない
だって・・・・マダ皆・・・・
あれ・・・?大我の足・・・リズムが又ずれてる
「リコちゃん!!」
リコちゃんも様子に気づいていたみたいだった
「誠凛メンバーチェンジです」
火神「なんでまた・・・!?テーピングも問題ねーよです!大丈夫っすよ!それにまだ試合は・・・こんな所で・・・」
大我が必死になってリコちゃんに抗議をする
それでも、今の試合より大事なこと
リコ「いいから戻りなさい!!」
リコちゃんの声はコートに響いた
大我は渋々ベンチに戻った
痛めてた足を無意識にかばってプレーしていたせいで逆の足に大きな負担がかかっていた
このまま試合に出していれば彼の足はきっと・・・・
仕方のない選択だったんだよ大我・・・・
大我の抜けてしまった試合はもう・・・見ていられないほどの点差が開いていた
93対53
「・・・終わったな・・・」
「もうどうあがいても・・・無理だ」
「さっきから一方的で見てらんねーわ」
観客席からの声はこんなのばっかりで・・・
でもマダでしょ?
だって・・・・・だってまだ・・・・・
黒子「どんなに無意味と思われても、自分からゼロにするのだけは嫌なんです。だから、諦めるのだけは絶対嫌だ!!」
誰一人として私たちは諦めてないじゃない!!
日向「声出せ!最後まで!1点でも多く縮めるぞ走れよ最後まで」
誰一人諦めなかった
全員が最後まで戦った
点差はすごく開いてしまったけど・・・・・
それでも
皆の目は最後まで・・・・
112対55
私たち誠凛は、桐皇学園に負けた
目の奥が熱くなった
けど、誰一人涙は流してなかったから
私もグッとこらえた
最後まで諦めない姿は、例えどんな点差をつけられたって
凄く凄くカッコ良かった
誠凛高校バスケ部は私の自慢だ・・・・