第38章 16歳。
★★
涼太はいつも満面の笑顔で笑ってくれる
けどそれはズット笑顔だったわけじゃないんだ・・・・
「何でもできちゃうせいで楽しくない日々を過ごしてたんだね。ごめんね。何も知らないのに、いつも笑顔だねなんて言っちゃって・・・・・けど、涼太がいつも笑っててくれたから。いつも私に笑顔を向けてくれるから、私はいつも元気をもらえてたよ!今日だっていっぱい元気もらえた・・・ありがとう。涼太だって辛い事あるのに・・・・気づいてあげれなくてごめん」
黄瀬「・・・・・。前も言ったけど・・・・特別なんス!!確かに、キセキの世代の皆や海常の皆も俺にとって特別だけど・・・・それとは違う。それ以上に・・・・の事が特別なんス・・・・・・・好きなんだ」
涼太の言ってることがよくわからない
頭が真っ白になる
涼太が私の事を・・・・皆より特別で、好き・・・・
「え、あの・・・えっと・・・」
テンパってる私なんてお構いなしで涼太は続ける
黄瀬「が誰か他の奴好きだったらとか、他の奴らがの事を俺みたいに特別に想ってたらとか・・・考えるだけで・・・・・考えただけで・・・・誰にも渡したくないって・・・・嫉妬でおかしくなりそうなんス・・・・」
涼太の顔が歪む
又、あの時と同じ苦しそうな顔・・・・
私は涼太の頬に手を添えた
「涼太?そんな苦しいそうな顔しないで?そんなにまで・・・私の事想ってくれてありがとう・・・・。こんなにも・・・・私を見ててくれて考えてくれて・・・・ありがとう。凄く、凄く嬉しいよ」
涼太の想いが伝わってきて・・・・涙が溢れる
私は、何て答えてあげればいいんだろう・・・・
黄瀬「・・・・俺の事・・・好き?」
こんなにも真っ直ぐに自分に正直に想いを伝えてくれてる
だから私も自分に正直に・・・・