• テキストサイズ

いつも眠いのはキミのせい。

第37章 初めまして。


★★


コートを離れ、午後練に行く為に学校に向かおうと思ったら、彼の後ろ姿が目に入った


確認したところで・・・・もし本人だったら・・・・・


敵になってしまうわけで


それならいっその事、何も知らない方がいいのかもしれない


頭でそう考えるのに、体は勝手に動く


「待って下さぁあい!!」


追いかけてどうするの


青峰「あぁ?」


この面倒そうな喋り方


「あの!」


青峰「何か用か?」


この低くて響く声


「私・・・・・」


青峰「何だよ。用があんなら早く言えよ」


この言い方のきついところ・・・・・・


やっぱりあなたは・・・・・・


「・・・・・いえ。試合のときはヨロシクお願いします」


言えない


青峰「あ~チョットは楽しませてくれるように頼むぜ」


追いかけてきちゃったけど、やっぱり言えない


今までの関係が壊れてしまったらと思うと・・・・言う事ができない


「急にスイマセンでした。失礼します・・・」


お辞儀だけして、彼に背を向けて歩き出す



青峰「オイッ!!!」


急に呼び止められてビクッと反応してしまう


「え?」


振り向くと彼は言った


青峰「お前・・・・名前は?」


もしかして・・・・あなたも気づいてるの?


だから今、名前なんて聞いたの・・・・?


今のこの私を、あなたは受け入れてくれるかな・・・



知っても変わらずに、電話・・・・かけてきてくれる?
/ 1230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp