第37章 初めまして。
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コートを離れ、午後練に行く為に学校に向かおうと思ったら、彼の後ろ姿が目に入った
確認したところで・・・・もし本人だったら・・・・・
敵になってしまうわけで
それならいっその事、何も知らない方がいいのかもしれない
頭でそう考えるのに、体は勝手に動く
「待って下さぁあい!!」
追いかけてどうするの
青峰「あぁ?」
この面倒そうな喋り方
「あの!」
青峰「何か用か?」
この低くて響く声
「私・・・・・」
青峰「何だよ。用があんなら早く言えよ」
この言い方のきついところ・・・・・・
やっぱりあなたは・・・・・・
「・・・・・いえ。試合のときはヨロシクお願いします」
言えない
青峰「あ~チョットは楽しませてくれるように頼むぜ」
追いかけてきちゃったけど、やっぱり言えない
今までの関係が壊れてしまったらと思うと・・・・言う事ができない
「急にスイマセンでした。失礼します・・・」
お辞儀だけして、彼に背を向けて歩き出す
青峰「オイッ!!!」
急に呼び止められてビクッと反応してしまう
「え?」
振り向くと彼は言った
青峰「お前・・・・名前は?」
もしかして・・・・あなたも気づいてるの?
だから今、名前なんて聞いたの・・・・?
今のこの私を、あなたは受け入れてくれるかな・・・
知っても変わらずに、電話・・・・かけてきてくれる?