第6章 勇気。
「・・・・オィ。」
「!!こんなとこで寝んな!!風邪ひくぞ。」
・・・・・・あれ?私寝てたの?・・・・・
・・・今のは・・・・・夢・・・・・・・・・・?
目を開くと、目の前には呆れた顔して覗き込む順くんがいた。
「順くん・・・・・」
日向「おー起きたか。お前本当にどこでも寝るな!」
「うん・・・ごめん・・・」
日向「だアホ!何謝ってんだよ!!それより、こんなとこで寝てて何かあったらどーすんだよ!もっと危機感持てよ。」
順くんは呆れてるのかな?でも優しい口調。
心配してくれたんだよね?
「私・・・バスケ部の皆と・・・友達になれるかな?」
日向「お前はいらん心配ばっかしてんな!なれるかな?じゃねーだろ。もうお前もバスケ部の一員だろーが!!仲間なんだよっだアホ!!」
「・・・・・うん。」
日向「あいつらは誰もお前の事悪く言ったりしねーよ。皆お前の事大好きだかんなー。・・・・・・・・俺もだけどよ・・・」
そう言って、順くんは頭をポンポンってしてくれた。
「順くん・・・・ありがとう。・・・私も大好き。・・・・・皆大好き・・・・・」
日向「おう!!明日も学校あんだから、早く帰るぞ!!ほらっ!」
手を差し伸べてくれた順くんの手を握り返し、一緒に家までの道のりを歩いた。
いつもぶっきらぼうだけど、辛いときには優しい言葉をかけてくれる。昔からそうだった。順くんはいつも私の事を心配してくれてる。
「お兄ちゃんみたい・・・・」
日向「お兄ちゃん?!」
繋いでくれてる手も心もあったかい。
私も、前に進まなきゃダメだよね!