第37章 初めまして。
火神「名前は聞いてるぜ。けどそんな上から物言われて素直にハイなんて言うわけ・・・」青峰「ハハハ、オイ!オイ!だから聞いてねーんだよ!グダグダ言ってねーでやれ」
「チョット待って!大我は今足を怪我してて安静にしてなくちゃ・・・」青峰「あぁ?誰だお前?コイツ、お前の女か?」
青峰大輝は私を上から見下すように見下ろした
火神「ばっ!!ちげーよ!!誠凛のマネージャーだ」
彼は全く興味の無い顔でこちらを見て、直ぐに大我に向き直った
青峰「誰も勝負になるなんて思ってねーよ、言ったろ試してやるって。俺より強い奴とか存在しねえもん探してるわけじゃねーんだよ。俺の退屈をお前がどれだけ楽しませられるかってだけの話だ」
退屈・・・・どれだけ楽しませられるか・・・・・
聞き覚えのあるセリフ。聞き覚えのある声。
彼はもしかして・・・けど・・・・
私の知ってる彼もいつも退屈だって言ってる。楽しいことが、自分を楽しませてくれる人がいないんだって
けど、こんなに冷たい人じゃ・・・・
彼には希望や、理想、夢みたいなものが全く見られない
瞳の奥にあるのは絶望だけ・・・・
会ったことのないあの人も、絶望を味わいきっとこんな瞳をしているのだろう
そう思ったらやっぱり、この人は彼なんだろうと思えた
火神「・・・フー。黄瀬といい緑間といい・・・キセキの世代ってのはカンにさわる奴ばっかだけど、テメーはそん中でも格別だな!!ぶっ倒してやるよ!!」
「ちょっと!!大我!!無茶したらダメだって・・・」
火神「お前は向こう行ってろ!すぐに終わらせてやる!!」
「大我・・・・」
こうなってしまった大我を私に止めることはできない
少しだけ離れて二人を見守る
大我・・・無理だけはしないで・・・