第35章 特別。
★★
黄瀬「特別なんスよ・・・」
涼太は、私にそう言った
「・・・・とくべつ・・・・」
黄瀬「俺の言ってる意味、わかるっスか?」
涼太の顔が近づく・・・・
涼太が、私の事・・・・特別に想ってくれてるってこと?
黄瀬「・・・俺・・・・」
涼太の顔はもう目の前で、何だか心臓が飛び出そうだ
もう、鼻と鼻がくっつきそう!!
私は、涼太の顔を思いっきり両手で挟んだ
黄瀬「っ!?・・・・にゃにしゅるんスか・・・」
「私も!!私も涼太の事特別だよ!!」
黄瀬「ふぇ?!」
涼太は驚いて目を見開いた
「私、ズット友達とかいなかったから・・・いつも一人でいるようにしてたから、今こうして皆が私に親切にしてくれて・・・大切に想ってくれて・・・凄く幸せで・・・だから私も、涼太の事も皆の事も、凄く凄く大切で大事だよ!特別なんだよ?」
伝えられたかな?
私の気持ち・・・・・
黄瀬「・・・・・・・・・・・・・・ハハッ・・・・」
涼太は突然笑い出した
「?」
黄瀬「には敵わねぇスわ・・・」
そう言って、今度は涼太が私の顔を両手で挟んだ
「にゃに?どょうしたにょ?」
黄瀬「バァカ!」
「ふぇ?」
涼太は又、いつもの笑顔に戻った
私の気持ち、伝わったんだよね??