第35章 特別。
★★
「そうだ!涼太の分もクッキー焼いてきたんだけど、食べない?」
黄瀬「・・・・俺の分も・・・スか?」
「そうだよ。甘いの嫌い?」
黄瀬「好きっス!!!」
笠松「はぁ・・・。オイ、俺もう行くから。黄瀬!テメーも遅れんなよ!!これ、ありがとな!!じゃあ」
「あっ!ありがとうございました!」
笠松さんは、片手をあげて戻って行った
「涼太、まだ時間大丈夫?」
黄瀬「大丈夫っスよ^^もう体調はいいんスか??」
「大丈夫!心配かけて、ごめんね?」
黄瀬「を心配するのは俺の役目っスから!!^^」
「涼太はいつも笑顔だね。私、涼太の笑った顔見てると元気になるよ」
涼太「・・・・・いつもじゃないっスよ」
「え?」
涼太は私との距離を詰める
「りょ、涼太?どうしたの?」
壁に追い込まれてこれ以上は下がれない
いつもより距離が近い
怒ってるの?
見上げた涼太の顔は凄く辛そうだった
黄瀬「は笠松先輩の事が好きなんスか?」
「へ?」
黄瀬「それとも、他に好きな奴がいるの??」
「涼太、どうしたの?何かあったの?」
涼太の辛そうな顔を見てると、私も何だか辛くなった