第35章 特別。
「なぁ、あの子可愛くね?寝てるけど・・・てかどこのガッコあれ?」
「一人なのにあんな堂々とよく寝れんね」
「お前話しかけてみろよ」
「あれ何校の制服?海常より可愛いね」
・・・・・・色んな声が聞こえてくる。・・・・・
・・・・・イヤホンしなくちゃ・・・・・・・
・・・あ、私寝ちゃったんだっけな・・・・・・・
・・・目、開けなきゃ・・・・・・
眩しい・・・
ちょうど、登校の時間みたいで学生がたくさん歩いていた
「あの子何やってのん?」
「何で他のガッコの子がいんの?」
「黄瀬君の追っかけか何か?」
・・・・・そうだ、ヘッドホン外したんだった
首にかけたままのヘッドホンをかけようとしたときだった
笠松「テメェ・・・・電話出くらい出やがれっ!」はぁ。
「え!笠松さん!・・・スイマセン。・・・・寝てました・・・」
メッチャ怒ってる!?けど・・・・もしかして走って来てくれてたのかな?息、少し切れてる。
笠松「お前・・・・学校はどうしたんだよ」
「あ、この後行きます」
笠松「はぁ。サボってんじゃねぇよ」
そう言いながら、ドカッと隣に座った
「電話・・・・気づかなくてごめんなさい!後、ブレザー本当にありがとうございました。」
笠松「あ?あぁ・・・気にすんなっつったろーが。けど、わざわざ届けさせちまってわりーな・・・」
「いえ・・・・・」
笠松さんはいつも通りに会話をしてくれるけど・・・
少し様子がおかしい。
「もしかしてなんですけど、笠松さんの女の人苦手なのって、結構酷いんですか?」
笠松さんはビクっと反応する
笠松「えっ!?あ、あぁ・・・・・・・」
そっか・・・・登校する女子たちに目を向ける
私が別の学校の制服を着てるから皆の目線が集まってしまう
「場所、変えません?」