第35章 特別。
★★
次の日、すつかり熱も下がり、元気になった私は、朝早く起きキッチンに向かった
「卵、薄力粉、砂糖・・・バターもあるな」
〜♪
チーーーン
出来た出来た♪
「うん、美味しい」
リコ「・・・ふあ〜ぁ。早いわね・・・おはよ」
「あ、リコちゃんおはよ」
リコ「朝からいい香り♪クッキー焼いてるの?ってもうできたの?!何時起きよ!」
「4時くらいかな?笠松さんにブレザー返しに行くから、お礼に何か持ってかなきゃと思ったんだけど・・・こんなの持ってったら逆に迷惑かな?」
リコ「女の子からの差し入れもらって、困る人なんているの?大丈夫よ!きっと喜んでくれるんじゃない^^」
「そっか!じゃあ持ってく。ねぇ、皆の分も焼いたから、リコちゃん持ってって!」
リコ「え、私が?自分で渡せばいいじゃない」
「私、朝から海常まで行ってくるから・・・お願い!」
リコ「えっ朝から行くの!?学校は!?」
「学校はギリギリ遅刻で行く!朝練休む分、お昼と夕方いっぱい働くから!行ってきま〜す!」
リコ「ちょっ!ギリギリ遅刻って遅刻じゃない!!もぅ〜」
できたクッキーを袋に詰め
カバンとブレザーを入れた袋を持って玄関を出た
リコちゃん呆れてたな。
けど、やっぱり早く返さないとね
後は、涼太にも用事あるしね!
昨日、お気に入りのイヤホンが壊れてしまったため、仕方なく部屋で使っていたヘッドホンを付けて出かけた