第34章 鼻声。
なーんか、いつもに増してダルそうだったな。
・・・・・やっぱ、そう簡単には笑えないよね
彼は、笑わない、イヤ、笑えない
私と一緒。けど、違う
楽しいことが、楽しませてくれる相手がいないって言ってた
彼もきっと、辛い、苦しい事を経験したんだと思う
笑えないのは失望を経験したからなのだろぅ
けどそれは、彼にしかわからない事
自分が笑えないのに、彼を助ける事なんて私にはとてもできない
けど彼は、私との電話が一番楽しいって言った
お互い笑ってないのに・・・・
それでもいつか、彼が笑える時が来るのなら
電話越しでも、一緒に笑えてたらいいなと思う。
・・・・・けど
この鼻声じゃ笑えないって・・・
何かどっちにしろ失礼だよね