第31章 言い訳。
★黒子テツヤ★
さんはびしょ濡れだった
目も腫れてて泣いてたのだとわかる
それに・・・・雨に濡れてしまった体はとても冷えていた
さんは何も言わなかったけど・・・きっと緑間君と一緒にいたんだと思う
さんは嘘をつくのが下手だから聞いたらすぐにわかる事だけど・・・・僕は・・・・聞けない。
さんが緑間君の事を好きなんじゃないかと頭をよぎる
僕だって嫉妬くらいする
でも、できることならさんの前では冷静な自分でいたい
だから、緑間君とのことは聞かない
自分のジャージを着させるなんて既に嫉妬しているのかもしれない
今の僕にできる精一杯はさんの手を握って冷えてる手を温めるくらいだ・・・・
黒子「・・・・・冷えてますね」