第31章 言い訳。
黒子「・・・・一体何があったんですか?」
やっぱ聞かれるよね
「えぇと・・・・・雨にあたりたくなって・・・・」
テツ君は、私に上着を羽織って、持ってきてくれたタオルで頭を拭いてくれた
「あの、ありがとう。自分で拭くから・・・・」
黒子「そのまま大人しくしてて下さい」
これじゃあ、真太郎の時と逆だな・・・・
頭拭いてもらうのってチョット照れる。
でも気持ちいい・・・・・・・
「頭拭いてもらうのって気持ちいいね。」
お母さんと子どもみたい
って私、子供役ばっかりだな・・・・
黒子「さん」
「ん?」
黒子「泣いてたんですか?目が少し腫れてます」
さすが、テツ君。ドストレートに聞いてくるな
テツ君には嘘・・・・つけないか
「うん・・・・チョット泣いた。・・・・・・結構泣いた。」
黒子「緑間君との試合のことですか?」
テツ君は何でもお見通しだね
「・・・・そぅ・・・・かな。・・・・けど、試合して良かった!テツ君や誠凛の皆と嬉しいって喜びあえた。・・・・真太郎の悔しくて苦しいって気持ちもわかった。・・・・でもやっぱり、誠凛バスケ部のマネージャーとしては・・・・・失格かな」
黒子「そんなことありません」
テツ君は頭を拭き終えると、私の頬に触れた
黒子「さんが、そうやって自分の事のように喜んでくれたり悔しがってくれる所、凄く良いと思います。そういうさんだからこそ、火神くんや先輩達も大事に想うんです。緑間君だってそうです。・・・・それに僕だって・・・」
テツ君は少し切ない顔をして、腫れた瞼を撫でてくれた