第30章 黒い傘。
真太郎を探す
雨の音でいつもより音が聞き取りずらく探しにくい
真太郎・・・・
もう帰ったのかな・・・・・
よく考えてみれば、真太郎にはカズ君がついててくれるよね
私が行ってもしょうがないのかな?
入学当初なら、面倒だからって絶対こんなことしなかったのに・・・・・・
自分で言うのもだけど、私変わったな・・・・・
皆に出会えたおかげだ。
ふと視界に人影がうつる
「・・・・・・・いた」
私は真太郎の元に走り出した
「・・・・こんな所にいたら風邪ひいちゃうよ?」
真太郎は、傘もささずに雨に打たれてた
私は傘を真太郎にさして声をかけた・・・・・・けど
真太郎の姿を見てたら、やっぱりたまらない気持ちになった
緑間「っ!?・・・なぜここに・・・」
「真太郎・・・・ありがとう」
負けた相手にありがとうって失礼なんじゃ・・・・
緑間「お前は何でそんなに泣いているんだ?!」
「え・・・・?」
気づけば私の目からはたくさんの涙が溢れてた・・・・
又泣いてるよ。
「真太郎の前では泣いてばっかだね。ごめん」