第30章 黒い傘。
★★
誠凛は無事に東京都予選トーナメントAブロック優勝
次は決勝リーグか・・・・
1日に2試合
しかも三大王者の正邦と秀徳を相手にしたせいで、皆の身体はボロボロ、直ぐには歩き出せないみたい。
特に、大我は一歩も動けない
まぁ、あんだけ脚に負担かけたからね・・・
私は、皆が部室で休んでる間、外に出てきていた
今日は雨・・・・土砂降りだな・・・
こんな雨の日は昔を思い出す
真太郎の事を・・・
雨の中泣いてた私に、星座いきなり聞いてくるんだもん。ビックリしちゃうよね
けど、真太郎は私に赤い傘を差し出してくれた。
優しい、親切な人。
それは、4年たった今も変わらなかった。
私に親切にしてくれた、優しくしてくれた
黒い傘を差し出してくれた・・・
私を救ってくれた。
だから、私も!
真太郎はきっと泣いてる。
手を差し伸べてあげたい
私が行ったって何の役にも立たないと思う
それでも、側にいたいと思った
私の大事な・・・・友達だから