• テキストサイズ

いつも眠いのはキミのせい。

第30章 黒い傘。


「けど・・・今日はおあいこだね」


真太郎は雨に打たれて分かりづらかったけど・・・・泣いてる


緑間「なっ!?」


私は持っていたタオルで濡れてしまってる真太郎の顔を拭いた


緑間「オイッ!!そのくらい自分でできるのだよ!!」


「ダメ!私が拭くからじっとしてて!」


そう言うと、真太郎はチョット嫌そう顔をしたけど、何も言わなかった


「私、本当はズット秀徳と試合なんてしたくないって思ってた。私は誠凛のマネージャーだし、本気で誠凛に勝ってほしいって思ってるし本気で応援してた!けど・・・だからって真太郎を応援したくないわけじゃない!真太郎にだって勝ってほしいって思った・・・・だから、戦いたくなんて無かった・・・」


緑間「・・・・・・」


真太郎は何も言わず、私の言葉を聞いてくれてた


「けど・・・・やっぱりして良かった。真太郎のあんな真剣な顔見たの初めてだった。真太郎のキレイなフォーム、どこから打ってもズレのないシュート、凄く見惚れちゃった。勝ったチームの私が言っても・・・嫌味に聞こえちゃうのかもしれないけど・・・・凄くカッコ良かったよ・・・・真太郎・・・・」


喋りながら涙が止まらない


「誠凛が勝って嬉しいって思う。けど、私・・・・悔しい気持ちもあるの。真太郎が負けて、悔しいの!真太郎のこともやっぱり大事なの・・・・欲張りでごめん。けど、真太郎がいてくれたから、今の私がいるの・・・だから、ありがとう・・・・」


私の気持ちは真太郎に届いただろうか


気持ちを言葉にするのってホントに難しいな



緑間「・・・・・」


「ん?」


バサッ



さしていた傘が下に転げ落ちる・・・・
/ 1230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp