第28章 3時間。
「ねぇ、涼太。大事な友達が同じチームだったらいいけど、敵のチームだったら、どうすればいいのかな?」
黄瀬「・・・え?」
「頭の中では、相手チームなんだから、コートの中では敵なんだってわかってるの。でも・・・・気持ちはそんな風に考えられなくて。だって、だって真太郎は、私を救ってくれた人なのに・・・・助けてくれたのに、戦わなきゃいけないなんて・・・・応援したいのに・・・・勝ってほしいのに・・・・でも、誠凛に勝ってほしい・・・」
あぁ、又泣き言言っちゃったよ私。
黄瀬「・・・・やっぱり、緑間っちと知り合いだったんスね」
涼太は納得したような、ちょっとすねたような顔をした。
黄瀬「・・・・。それは、俺だってそうっスよ。とは戦いたくない。・・・けど、誠凛には又絶対リベンジしたい!!矛盾してるけど・・・・緑間っちも一緒だと思う。と戦いたいわけじゃない。けど、黒子っちや火神っちと戦ってみたいと思うんス。バスケが好きだから・・・・強い相手と戦いたいって思うんスよ^^」
バスケが好きだから・・・・か。私、又自分の事しか考えてなかったな。真太郎もカズくんも、大我もテツ君も強い相手と戦えて、嬉しいのかもしれない。
「涼太・・・・ありがとう!何かチョットスッキリした!私、真太郎たちと、正々堂々と勝負する!!」
この後、スッキリした私とは裏腹に納得いかないといった顔をしながら、真太郎のことを根掘り葉掘り問い詰められた
けど・・・・これで決勝に堂々と挑める・・・・かな?