第28章 3時間。
「私も、苦手なんです。女の人。」
笠松さんはそっぽ向けてた顔をこちらに向けた
笠松「お前も女だろ!!誠凛は監督だって女じゃねーか。」
まぁ、女が女の人を苦手なんておかしいもんね
「リコちゃんは・・・監督は、姉妹なので、ずっと一緒に育ってきてるんで大丈夫なんです。まぁ・・・私、女なのに女性苦手っておかしいですよね。」
笠松「いやっ・・・・別におかしくねーよ」
あぁ、本当に苦手なんだろうな
何で涼太は笠松さんを置いて行ってしまったんだろう
「笠松さん。とりあえず、ここ座って下さい。」
私は自分が座ってる隣に座るように促す
笠松「俺は別にいい。俺の事は気にすんな!」
結構頑固な人だな。
「そこだと、正面になっちゃうけど、隣座ったらお互いの顔合わせないから、喋りやすくなるかと思ったんですけど・・・・」
今、私が座ってる目の前に笠松さんが立ってる状況で、笠松さんは、納得したようにベンチに座った。
もちろん距離はしっかりとって
笠松「・・・確かに。こっちの方が喋りやすいわ」
「お互い顔を見合わせて喋るのって、結構緊張しますよね。」
笠松「・・・・・・あぁ。つか・・・お前、何で女苦手なんだよ。女なのに・・・」
その質問笠松さんがするの?