第28章 3時間。
★★
「ふぅ。」
疲れたぁぁあああ!!!
心の中で叫ぶ
私は外のベンチに腰掛けて大きく伸びをする
あーこの感じ。
何か最近無かった気がする。
一気に気が抜けて眠気に襲われる
けど・・・次は秀徳との試合。
私がマネージャーに戻る時、ズット応援して色々教えてくれたのは、紛れもなく真太郎とカズ君なのに・・・
コートでは敵同士・・・
頭では分かってるのに。
いざこれから試合で敵同士になるんだってなると、気持ちが揺れる。
どっちにも負けてほしくないなんて、ワガママな私の願望が出てくる。
目を閉じながら、そんな事を考えてた
起きてるのと寝てるのの間くらいの意識の中で、真太郎の事を考えてた
不意に、右のイヤホンが外された
「こんなとこで、可愛い女の子が一人で寝てたら危ないっスよ」