第28章 3時間。
★小金井慎二★
せっかく2年でリベンジだー!って皆で結束したのに、ベンチに突っ込んで気絶するなんて・・・チョット凹む。
俺、皆の役にたちたいのに!
「コガ先輩?」
コガ「!ちゃん!!」
彼女は俺の天使だ!!
初めて会ったあの日から・・・
「まだ、頭フラフラしますか?マッサージしようと思ったんだけど・・・横になりますか?」
コガ「全然大丈夫!!^^マッサージ、お願いしていい?^^」
「はい!」
笑顔は見せないけど・・・いつも皆の事を考えてくれてる。想ってくれてる。心配してくれてる。応援してくれてる。
コガ「俺今日さ・・・」
「?」
コガ「せっかく二年でリベンジだー!!ってコート入ったのに・・・ボール追いかけるの必死で。ベンチに突っ込んじゃって気失って・・・俺全然役にたてなかった。カッコ悪~い」泣
「・・・・コガ先輩・・・・」
コガ「ちゃん・・・・・俺、皆の役にたちたいんだよね。」
「先輩は・・・皆の役に、たってるじゃないですか。いつだって」
コガ「え?」
「さっきの試合だって、コガ先輩がルーズボール追いかけてくれたから点が取れたんですよ!先輩の頑張ってるプレイ見て、テツ君言ってました。先輩には先輩の意地があるなら後輩には後輩の敬意があるって。尊敬する先輩の支えになりたいって・・・・」
黒子がそんなことを・・・・俺、役にたててたのか・・・
「必死に頑張ってる姿は、後輩からしてみたら尊敬に値します。それだけじゃ・・・・ダメ・・・ですか?」
俺・・・・俺!!役にたててたんだ!!