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いつも眠いのはキミのせい。

第127章 好きな人。


★★


順くんと温かいココアを飲みながら空を見上げる


「冬の空は澄んで見えるね」

日向「あぁ、そうだな」


今日は順くんの様子が少しおかしい

いつもより落ち着きがなくソワソワして見える



「順くん、何かあったの?」

日向「はっ!?べ、別に何も無いけど」

「絶対嘘!だって今日の順くんいつもより落ち着きないもん」

日向「・・・・いや、その・・・」

「何かあったの・・・?」



順くんはココアを飲み干すと、大きく深呼吸をした

そして私に向き直り、真っ直ぐにこちらを見つめた



日向「、今日はお前に大事な話があるんだ」

「大事な話し?」

日向「あぁ」



真っ直ぐ私を見ていた目は、視線を逸らし泳ぎ始める



「どうしたの・・・?」

日向「俺、小さい頃からお前と一緒にいたのに何も気づいてやれなかった」

「だからそれは順くんのせいじゃないって・・・」

日向「俺・・・中学入ってからお前と距離置いてたんだ」

「えっ・・・」



その言葉は衝撃だった

確かに中学に入ってから、順くんには全然会わなくなった

けどそれは部活が忙しいからだって思ってた

順くんは・・・わざと私との距離を置いていた。その言葉がチクリと胸に刺さる




日向「中学の頃、今よりももっと自分のことに必死で、自分のことでいっぱいいっぱいで、バスケに集中したかったんだ」

「そっか・・・順くんだって大変だったんだもん。私気にしてなんかないよ」




気にしてないなんて・・・

この胸の痛みが気にしている証拠



日向「もっとうまくなるにはもっと練習しなきゃいけない。だから、色恋沙汰にうつつを抜かしてる暇はねぇって思ってたんだ」

「うん・・・・え?」



順くんの話を聞いて、自分を納得させる

でも、一つの言葉が引っ掛かり、私は下ろしていた視線を上げた



「色恋沙汰?」

日向「あぁ。好きな奴のことばっか考えてたらバスケなんてうまくならないと思ってた」

「順くん、そんな事考えてたんだ・・・昔からずっとリコちゃんの事が好き・・・なんだよね?」
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