第127章 好きな人。
★相田リコ★
木吉「やっぱ都会じゃ星はあんまり見れないなぁ」
リコ「そうね」
今、私と鉄平はベランダに二人きり
これは神様が与えて下さった時間
ここで・・・・・気持ちを伝えなきゃ
リコ「ね、ねぇ鉄平」
木吉「んー?どうしたリコ」
リコ「う、うん。あのね」
木吉「?どうしたんだよ」
リコ「わ・・・わた、私。ずっと鉄平のこと・・・・」
木吉「俺、お前のこと好きだよ」
リコ「・・・・・へ?」
木吉「リコ、お前の事が好きだ」
リコ「え!?ちょ、ちょっと急に何!?」
木吉「リコもそう言おうとしたんじゃないのか?」
リコ「~っ!!」
木吉「ははっ、顔真っ赤になってるぞ?」
リコ「バカッ!!」
ドスッ―「う゛っ・・・・」
鉄平、今私に好きだって言ったの!?
私の聞き間違いじゃない!?
私の妄想の世界じゃないわよね!?
リコ「・・・夢じゃない」
木吉「何だよ。夢だと思ったのか?」
リコ「だ、だって・・・」
木吉「で、リコは何を言おうとしてたんだ?」
リコ「わっ!わかってるじゃない!!」
木吉「ははっ、けどちゃんと聞きたくてな」
リコ「!・・・・・・・なの」
木吉「え?」
リコ「だから!好きだって言ってるのっ!!」
一気に体中から汗が流れてくる
こんな冬場のベランダで
こんなに熱くなるなんて・・・
でもやっと伝えられた
私の気持ち
鉄平は凄く嬉しそうに笑って私の頭を撫でる
恥ずかしいけど全然嫌じゃない
リコ「私待ってるから」
木吉「俺、頑張って早く良くなるよ。それでもう一度このチームでバスケがしたい」
リコ「無茶はしないでよ」
木吉「わかってる」
鉄平は撫でていた私の頭を引き寄せた
私たちは二人より添いながら、夜の空を見上げた