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いつも眠いのはキミのせい。

第127章 好きな人。


★★



-1か月後-


リコ「行くわよ!!」

「あ、待って!!一緒に行く!!」



私とリコちゃんは、両手に抱えきれないほどの荷物を持って家を出た



「ねぇ、リコちゃん」

リコ「どうしたの?」

「気持ち・・・伝えるの?」

リコ「はぁっ!?な、何よ急に・・・」

「だって・・・今日送別会して数日後にはもう旅立っちゃうんだよ?そしたら当分会えなくなっちゃうじゃん」

リコ「・・・・・まぁ・・・そうだけど・・・」

「記憶を失って・・・人を好きになることを忘れてしまった私に、好きって気持ちを教えてくれたのはリコちゃんだよ?」

リコ「・・・あんたこそどうなのよ?」

「え、私・・・?!」

リコ「ちゃんと好きだって言ったの?」

「いやそれは・・・・・」

リコ「まだ言ってないの!?」

「何かタイミング逃しちゃって・・・」

リコ「じゃあ、お互い頑張らないとね」

「そうだね!!」





ウィンターカップが終わり、一カ月近くたつ

あの試合から、私たちに何か変化があったかというと・・・

鉄平さんがあの日以来一緒にバスケをできなくなったこと

また、征くんと連絡を取るようになったこと

・・・・ぐらいかな

鉄平さんは、手術を受ける為アメリカに行くことが決まっている

リハビリ次第では、日本で手術を受けるより早く復帰ができるとアレックスさんが勧めてくれた

もしかしたらもう一度鉄平さんがこのチームに戻ってくるかもしれない

そんな希望を抱き、今日は鉄平さんを見送るための送別会を開くことになった

恋愛の面での変化というと・・・

私もリコちゃんも、好きな人に「スキ」と言えず・・・

恋に悩む日々は続いていた
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