第126章 キセキ。
★赤司征十郎★
・・・・・負けた
生まれて初めて・・・・・
これが敗北・・・
・・・フッ
ひどいな・・・
形容しがたい胸の痛みだ
とても整列まで平静を保つなどできそうにない
だが・・・
だからこそ思う
バスケをやっていてよかった
そして・・・
お前に出会てよかった
火神「好きだっっっ!!」
告白か・・・?
そうか・・・・・
・・・お前の優しい所も、素直な所も、恥ずかしがりやな所も、目尻が下がるほど幸せそうに笑う所も・・・・・
もう俺だけのものじゃないんだな
そんなお前の魅力を、自分だけじゃなく・・・
他のやつらにも見つかってしまったと思うと・・・やはり妬けるな
だが、俺はお前に償いきれないほどのことをしたんだ
今の俺には何も言う権利など無い
こんな複雑な想いは・・・・・
もう二度としたくないものだ
だが・・・
何故だろう
次の勝負は絶対に勝ちたいと強く思う
その為に早く帰ってバスケがやりたい
そしてお前には・・・・・
できることならもう一度・・・・
赤司「黒子・・・お前の・・・いや、お前達の勝ちだ。おめでとう」
黒子「赤司君・・・」
赤司「・・・そして覚悟しておけ。次こそ勝つのは俺たちだ」
黒子「っ!・・・・・はい。またやりましょう。次も、その次も・・・何度でも」