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いつも眠いのはキミのせい。

第126章 キセキ。


「・・・・勝った・・・」



皆がベンチからコートに走っていく

そんな中、わたしはベンチから動く事ができなかった

キセキのようなこの瞬間に立ち会えたこと

そして何よりこの仲間達と勝てたこと

全てが夢のようでまだ信じられない

コートでは皆が笑顔で喜んでる

その姿をみてようやく張り詰めていた気持ちが緩んだ

視界がぼやける中、大我がこちらに走ってくる

凄く嬉しそうな笑顔

つられるように私も笑った




火神「っ!!」

「おめでトッ・・・・!?」




大我は私の言葉なんて聞きもせずに強く抱きしめた




火神「俺ら勝ったぜ!!」

「うん!!」

火神「優勝だ!!」

「うん!!おめでとう!!」

火神「・・・」

「頑張ったね」

火神「俺、お前が好きだ」

「うん!!・・・・・って、えぇ!?」




大我は私を一層強く抱きしめて言った




火神「好きだっっっ!!!」




勝った喜びと嬉しさの勢いもあって伝えてくれたその言葉は、歓声でお客さんにまでは聞こえないけど、コートにいる皆には響き渡っていた

抱きしめらている私は、大我越しから皆がこちらを見て固まっている姿が目に入った

さっきまであんなに喜んでいた姿はどこにいってしまったのか・・・

順くんが凄い勢いでこちらに走ってくる





「大我・・・何かちょっとマズイんじゃ・・・」




そんな私の言葉を聞きもせずに大我は続けた




火神「俺・・・お前が居なきゃここまでやr・・「テメェに何してやがんだダアホぅっ!!」

「わっ!?」




凄い勢いで走って来た順くんは大我にとてもキレイな横蹴りをくらわせ

そして大我は凄い勢いで飛んでいった





黒子「さん大丈夫でしたか?」

「私は全然大丈夫だけど・・・大我大丈夫かな・・・?」




少し心配そうにテツ君に尋ねると




黒子「火神君はあのくらい大丈夫ですよ」




と笑顔で答えてくれた

テツ君のその笑顔は本当に幸せそうで

「そうだね」と私も一緒に笑った
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