第21章 始動。
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私は次の日から、朝早めに来てボールを磨いたり、コートの掃除をしたり、皆が来たらすぐに練習を始められるように万全に準備をした。
皆は残されたわずかな日数で、できる限りの練習の量をこなした。
そしてやってきた・・・・
-5月16日-
IH予選初日
リコ「全員揃ったわね!」
今日の試合相手は新協学園高校。
新協学園には今年、セネガルから「キセキの世代」を倒すために呼ばれた留学生が選手でいる。
名前は、パパ・ンバイ・シキ
身長は2mと長身で、その身長を活かしたプレイで他を一切寄せ付けない。
ちなみに体重は87㌔
私たちは通称「お父さん」と呼んでいる。
伊月「いやー、ちゃんて物覚えいいよな!^^なんだっけ?お父さんの名前?」
「パパ・ンバイ・シキですよ。」
日向「もうお父さんでいいだろ・・・」
「むしろお父さんがいいです。」
テツ君が付けたお父さんというあだ名が何だか可愛らしくて、皆気に入っている。・・・・・・はず。
伊月「火神、また眠れなかったのか?」
黒子「またですか」
火神「うるせっ」
大我は試合前日は楽しみすぎて眠れないみたい。
「目、充血してるよ?」
私は鞄から目薬を取り出して大我に渡す。
火神「おぅ。サンキュ」
コガ「なんかちゃんもすっかりマネージャーだよな~^^」
「最初からマネージャーでしたよう。」ムゥ
でもコガ先輩の言う通り。
マネージャーをやり始めたときよりも、自分が成長したのがわかる。
それは、私だけじゃなくて、皆が・・・・成長してるんだ。